体育教師×スポーツトレーナーのしゅんせいです。
「炭水化物って1日どれくらい必要なの?」
「ダイエット中は我慢しなきゃいけないんでしょ」
そんな疑問を持つ人は多く、実際に現場でもよく聞かれる質問です。
「炭水化物は太る」「ダイエットの敵」というイメージ、持っていませんか?
確かに食べ過ぎれば体脂肪の原因にもなりますが、それだけで “炭水化物=悪” と決めつけるのはもったいない。
炭水化物は、私たちが生きて活動するための 最も基本的なエネルギー源 です。
体や脳を動かし、日常生活をスムーズにするためになくてはならない栄養。
この記事では、炭水化物の「正しい理解」と「賢い摂り方」などの基本を、初心者にも分かりやすく解説します。
炭水化物って何?
「炭水化物」とは、一般に言う“糖質”だけでなく、糖質+食物繊維の総称です。
- 糖質:ごはん、パン、麺、芋などに含まれ、消化されて「ブドウ糖」になり、体や脳のエネルギーになります。
- 食物繊維:野菜、果物、豆、全粒穀物などに含まれ、消化されにくく、大腸まで届いて便通を整えたり、血糖値の急上昇を抑えたりと、体の健康に役立ちます。
炭水化物の重要な役割
炭水化物の最大の役割は、私たちの体や脳を動かす“燃料=エネルギー源”になること。
- 脳や神経、赤血球、筋肉などは主に「ブドウ糖(糖質由来)」をエネルギー源としています。特に脳は、少量でも安定した糖が必要です。
- 運動や日常活動、思考、消化など、すべての活動に糖からのエネルギーが使われています。
糖質が不足すると、疲れやすさ・集中力低下・体のだるさなどが起こりやすくなります。
だからこそ、炭水化物は“適量かつ良質な形で”摂るのが理想です。
1日の炭水化物の摂取量の目安
炭水化物は、1日の総エネルギー(摂取カロリー)の 50〜65% を目安に摂ることが推奨されています。
これは一般的なガイドラインですが、生活スタイルや目的によって調整が必要です。
初心者向けのシンプルな計算方法
体重 × 3〜5g(g/日)
例:体重60kgの人
→ 60 × 3〜5 = 180〜300g/日
- 運動量が少ない人 → 下限に近い値
- 体を動かす仕事・よく歩く → 中間
- 筋トレ・スポーツをしている → 上限側
筋トレ・ボディメイクをしている人
体重 × 4〜7g(g/日)
例:体重60kgの人
→ 60 × 4〜7 = 240〜420g/日
筋肥大期(増量期)であれば、糖質は筋肉の回復・トレーニングパフォーマンスを支える重要な燃料。
極端に制限せず、必要量をしっかり確保することが大切です。
生活スタイル別の目安
- 机仕事が多い/運動ほぼなし
→ 体重×3g - 軽い運動/散歩・家事多め
→ 体重×3.5〜4g - 週3〜4回の筋トレ
→ 体重×4.5〜6g - 激しいスポーツ/増量期
→ 体重×6〜7g
※ GI値(血糖上昇度)や食物繊維量も重要。
「質のいい炭水化物」を中心に選ぶことがポイントです。
炭水化物の多い食品リスト
炭水化物は「主食」だけでなく、野菜・果物・豆類にも含まれます。
それぞれの特徴(吸収速度・食物繊維の多さ)を知ることで、賢くコントロールできます。
主食系(白米・パン・麺)
| 食品 | 量 | 炭水化物量 |
| 白ご飯 | 150g(小盛り) | 約55g |
| 食パン | 6枚切1枚 | 約26g |
| うどん | 1玉 | 約50g |
| そば | 1玉 | 約44g |
| パスタ(乾) | 100g | 約70g |
| じゃがいも | 1個(150g) | 約30g |
野菜・芋・穀物(複合炭水化物・食物繊維が多い)
| 食品 | 量 | 炭水化物量 |
| 玄米 | 150g | 約50g |
| オートミール | 30g | 約17g |
| さつまいも | 150g | 約40g |
| かぼちゃ | 100g | 約20g |
| 雑穀米 | 150g | 約55g |
| 全粒粉パン | 1枚 | 約23g |
果物系(自然の糖質+微量栄養素)
| 食品 | 量 | 炭水化物量 |
| バナナ | 1本 | 約23g |
| りんご | 1個 | 約34g |
| みかん | 1個 | 約12g |
| キウイ | 1個 | 約14g |
| ブドウ | 100g | 約16g |
豆類・シリアル(栄養豊富で腹持ち良い)
| 食品 | 量 | 炭水化物量 |
| レンズ豆(乾) | 50g | 約30g |
| ひよこ豆(茹で) | 100g | 約27g |
| 黒豆 | 100g | 約30g |
| シリアル | 50g | 約35g |
| グラノーラ | 50g | 約35~40g |
炭水化物の“質”を選ぶ
すべての炭水化物が同じではありません。
複合炭水化物
玄米、全粒粉パン、野菜、豆、芋、果物など
消化がゆっくりで、エネルギーの切れが穏やか。
食物繊維・ビタミン・ミネラルも豊富。
精製・加工炭水化物
白米・白パン・砂糖・清涼飲料など
消化が速く血糖値が急上昇しやすい。
過剰摂取は肥満・生活習慣病のリスク。
取りすぎ・偏りのリスク
炭水化物も適切な量なら強い味方ですが、過剰摂取や質の低い炭水化物を取りすぎると、次のようなデメリットがあります
- 血糖値の急上昇 → インスリン分泌 → 中性脂肪として蓄積 → 肥満・脂質異常
- 栄養バランスの偏り → タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル不足
- 消化が早すぎる炭水化物ばかりだと満腹感が持続せず、間食や過食につながりやすい
一方で、炭水化物をほぼ取らない食事を続けると、
- 脳や体が必要とするエネルギーが不足
- 筋肉分解、集中力低下、体調不良のリスク
まとめ
炭水化物は、私たちの体と心を動かすための大事なエネルギー源。
しかし、「何を」「どれだけ」「どの形で」摂るかで、その意味と影響が大きく変わります。
- 炭水化物 = 糖質 + 食物繊維
- 複合炭水化物(玄米・野菜・豆など)を中心に
- 適量を守りつつ、たんぱく質・脂質・ビタミンとバランスよく
この「バランス思考」が、健康的で無理のない体づくりへの鍵です。
今日の食事に、まずは “質のいい炭水化物” を選択する。
その小さな一歩が、体と心の調子を整えてくれます。
また、タンパク質の基本についてはこちらの記事で書いていますので、よかったらご覧ください(^^)

最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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