水泳の基礎知識~初心者向けにやさしく解説~

目次

はじめに

体育教師×スポーツトレーナーのしゅんせいです。

この記事では、水泳に興味がある人や初めてみたい人、学校体育で指導する先生に向けて、

  • 水泳がどんなスポーツなのか
  • 競技としての特徴や身につく力
  • 初心者が安心して始めるためのポイント

を、わかりやすく解説します。

水泳の基礎がわかる入門ガイド になっていますので、ぜひ、水泳の魅力を感じてみてください。

水泳ってどんなスポーツ?

水泳のはじまり・歴史

水泳の発祥はヨーロッパ

水泳は古代から存在したと言われていて、古代ギリシャや古代エジプト、古代ローマの時代から文献や壁画にその記録が残っています。
19世紀初頭のヨーロッパでの海水浴流行がきっかけで世間に広まりました。

人類が食料確保(魚捕り)、移動(川渡り)、衛生(水浴)、宗教的儀式などで水を使い、浮力を利用して泳ぐ技術を習得したことから始まりました。

古代オリンピック競技のひとつとしても水泳が行われていました

スイミング(水泳)」の名前の由来

「スイミング(Swimming)」という名前は、英語で「泳ぐこと」を意味する動詞「swim(スイム)」から来ていて、手足を使って水中で進む動作そのものを指します。
日本では江戸時代に「水練(すいれん)」と呼ばれていましたが、近代化とともに英語が取り入れられ、遊泳や水泳競技全般を指す言葉として定着しました

競技としての発展

  • 1837年:イギリスで最初の競泳大会が開催(近代水泳の始まり)
  • 1869年:ロンドン水泳協会が設立され、組織化が進む
  • 1873年:日本初の水泳大会が開催
  • 1896年:アテネオリンピック:第1回大会から採用され、種目は自由形(主に平泳ぎ)のみ
  • 1924年:日本水泳連盟(現・日本水泳連盟)が設立

日本では、学校教育(体育の授業)で必修競技のため、経験してきた方が多いかと思います

水泳が広く親しまれている理由

水泳が長く愛されている理由には、次のような点があります。

  • 年齢・性別を問わず楽しめる
  • 健康目的から競技まで幅が広い
  • 1人でもできる
  • 体への負担が少なく、ケガのリスクが低い

ゆったり泳ぐ、歩くだけ、技術向上を目指すなど、目的に応じた関わり方ができるところも魅力の1つです。

生涯スポーツとしての水泳

競技特性(どんな運動か)

競技特性とは、そのスポーツが競技としてどんな構造・性質をもっているか、という視点です。
野球の競技特性は以下の通りです。

  • クローズド・スキル型スポーツ
  • 非対人・非接触型競技
  • 個人競技(チームで行うメドレーリレーは1チーム4人)
  • 有酸素運動が中心(一部無酸素)
  • 全身をバランス良く使う

「水の特性」が関わってくるところが、陸で行う競技と大きく違うところです。

競技特徴(水泳らしさ)

競技特徴は、実際にプレーしたときに感じる「水泳らしさ」です。

  • 周囲と直接競り合わない
  • 水の特性が関係してくる
  • 泳法による技術の違いがある

水泳は、短距離(瞬発力)から長距離(持久力)まで幅広い種目があり、必要な体力・技術は多岐にわたります。

スキル特性(水泳を続けると身につく力)

スキル特性とは、その競技を行うために必要な技術・能力のことです。
水泳では、次のような力が身につきます。

  • 水の中で進む感覚
  • 呼吸と動作を合わせる力
  • 手足と体幹を連動させる身体操作
  • 瞬発力・持久力・心肺機能
  • リズム感

続けることで自分の体を操作する基本能力がバランスよく身につきます

初心者が知っておきたい水泳の基本ルール

コート・人数・試合の流れ

  • 場所:25mまたは50mプール
  • 基本:個人で泳ぐ
  • 競技:距離・泳法ごとにタイムを競う

 メドレーには1人で行う「個人メドレー」と4人1チームで行う「メドレーリレー」があります。
泳法の順番が違うのが特徴です。

個人メドレー:「バタフライ」→「背泳ぎ」→「平泳ぎ」→「自由形」

メドレーリレー:、「背泳ぎ」→「平泳ぎ」→「バタフライ」→「自由形」

ポイントの数え方・勝敗の決まり

水泳は、決められた距離を、決められた泳法で、より速く泳いだ人が勝ちです。

初心者が最初に覚えるべきルール

  • 飛び込み禁止などの安全ルール(公共プール)
  • 右側通行など、プール内のマナー(公共プール)
  • 競技でのルール

飛び込み禁止などの安全ルール

一般のプール施設では、安全面の関係で飛び込みを禁止しているプールが多いです。
競技志向で飛び込みを練習したい人は、事前に飛び込み可能なプールか調べて行くようにしましょう。

右側通行など、プール内のマナー

水泳における右側通行とは、プールでコースを泳ぐ際に、対向する人と衝突しないようにレーンの右側(壁側)を泳ぐという基本的なルールで、多くの公共プールで案内されており、安全確保と円滑な利用のために重要です。
これは、道路の歩行者と同じく「右側通行」の考え方で、追い越し禁止や前方確認の義務と合わせて守るべきマナーとされています

競技でのルール

今度は競技(試合)での基本的なルールをいくつか紹介します。

  • フォルススタート
    フライングのことで、スタートの号砲が鳴る前に選手がスタート台上で動いてしまうことです。
    国際大会では1回で失格(1回制)、一部大会では2回まで許容され2回目で失格(2回制)となります。
  • 泳いでいるとき全般
    競技中は体の一部が常に水面上に出ていなければならない(15m以内は例外)
  • 足をつく
    自由形以外では底につくと失格(底を蹴って歩くのは自由形でも失格)。

水泳で使う道具の基礎知識

水泳で使われる主な道具とその役割

ここでは、最低限必要な基本的な道具を整理します。

  • 水着
  • スイムキャップ
  • ゴーグル

水着

水泳用水着の特徴は、目的(競泳・フィットネス)によって異なります。
競泳用は水の抵抗を減らすための高いフィット感と筋肉サポート(布帛・ニット素材、強い着圧)
フィットネス用は水中での快適な動きと体型カバー(伸縮性、多様なデザイン、厚手生地)が重視され、素材(ポリウレタン・ポリエステル)、機能(撥水性、保温性)、デザイン(ワンピース、セパレート、スパッツ)などで区別されます。

スイムキャップ

水泳キャップの主な特徴は素材によって異なり、シリコンキャップは防水性が高く水の抵抗を減らす競泳向け。
メッシュキャップは通気性が良く蒸れにくいフィットネス・練習向け。
テキスタイルキャップ(水着素材)はフィット感と快適性のバランスが良い、という違いがあります。

共通して髪の保護、プールの清潔保持、水の抵抗軽減(シリコン)、体温保持(頭部)などの役割があります。

ゴーグル

水泳ゴーグルの特徴は、目の保護(塩素・ゴミ避け)、クリアな視界確保、フィット感、タイプ(競泳用・フィットネス用・度付きなど)、レンズ加工(ミラー・UVカット・くもり止め)などがあり、目的や好みに合わせて選ぶことが重要です。

クッションの有無で密着度や着け心地が異なり、ミラー加工は眩しさ軽減と視認性向上、度付きは視力矯正が主な特徴です。

水泳をすると身につく力と効果

鍛えられる部位・筋肉

  • 体幹
  • 背中・肩まわり
  • 太もも・お尻
  • 胸・腕

全身をバランスよく使うのが水泳の特徴です。

健康面でのメリット

  • 心肺機能の向上
  • 持久力の向上
  • 肩・背中まわりの柔軟性の向上
  • ストレス解消

初心者が水泳を始めるときの注意点

ケガ予防で意識したいポイント

  • 準備運動を丁寧に行う(入水前に体をしっかり温める)
  • 無理な距離・スピードで泳がない
  • 無理のないペースで息継ぎをする
  • プールサイドを走らない
  • 水分補給や小休憩を取りながら行う
  • 運動後の整理運動もしっかり行う

準備運動と整理運動に関してはこちらの記事を参考にしてください

まとめ

水泳は、大人から始めても楽しめるスポーツです。

初心者は、まずは完璧なフォームを目指したり速く泳ごうとしたりしなくていいので、水中で体を動かす心地よさを味わうことが大切です。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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