はじめに

体育教師×スポーツトレーナーのしゅんせいです。
現場でタバコのことについて聞かれることがあるので、
今回は「タバコ・喫煙」についてお話しします。
まず私の考えから
タバコは「百害あって一利なし」です!
私はもちろん吸わないですし、大切な家族や友人、関わってくださるクライアント様にもそのように伝えています。
タバコを吸っている方の中には
「体に悪いのは分かってるけど、やめられない…」
特に理由ないけど今までずっと吸ってきてるからねぇ…
このように思っている人も多いのではないでしょうか。
この記事を読んでくださる皆様には、タバコの正しい知識を知って
自分や周りの大切な人の健康のために「これからも吸うのはやめておこう」、「禁煙頑張ってみようかな」
って、気持ちになっていただけたら嬉しいです(^^)
この記事を読んでいただくと
- タバコの歴史
- タバコの基礎知識や成分
- 体の中で起きていること
- 主流煙と副流煙の違い
- 喫煙のメリット・デメリットや金銭的な影響
が、理解できます。



健康の専門的な視点からわかりやすく解説していきますので、
タバコを吸う人も吸わない人も、ぜひ最後まで読んでみてください。
タバコの歴史


タバコの起源は紀元前にまでさかのぼり、もともとは南アメリカの先住民が宗教儀式や医療目的で使用していたとされています。
16世紀にヨーロッパへ伝わり、嗜好品として世界中に広まりました。
タバコの語源は、スペイン語の「tabaco」から来ており、もともとは植物の名前だったと言われています。
世界の歴史
- 起源
タバコは南米アンデス山脈が原産で、 マヤ文明で神への供物として使われました。 - ヨーロッパへの伝播
1492年、コロンブスがアメリカ大陸で喫煙習慣に出会い、ヨーロッパに伝えました。 - 世界への拡散
16世紀にはスペイン人によりフィリピンを経由してアジアに広がり、重要な換金作物となりました。
日本の歴史
- 伝来
16世紀半ば(室町時代末期〜安土桃山時代)、ポルトガル人によって鉄砲と共に日本に伝来しました。 - 江戸時代
当初は禁令が出たものの、次第に容認され、キセルで刻みタバコを吸う習慣が庶民に浸透しました。徳川家康もスペインの修道士から贈られた記録があります - 明治時代
19世紀後半、欧米で普及した紙巻きたばこ(シガレット)が日本に伝来し、手軽さから“ハイカラ”なシンボルとして広まり、国産化も始まりました。 - 現代
1957年には国産初のフィルター付きたばこ「ホープ」が登場し、現代の多様な嗜好に対応する製品が作られるようになりました。
このように世界各国にタバコが広まっていきました。
ただ、近年は喫煙者の数が減ってきたのが、このグラフから分かりますね。


引用:成人喫煙率(厚生労働省国民健康・栄養調査)
https://www.health-net.or.jp/tobacco/statistics/kokumin_kenkou_eiyou_report.html
タバコの種類


ひとくちに「タバコ」と言っても、実はいくつか種類があります。
それぞれの特徴を知ることで、喫煙による健康への影響やリスクを正しく理解することができます。
紙巻きタバコ(一般的なタバコ)
もっとも一般的なタイプで、日本で「たばこ」といえばこれを指すことが多いです。
紙巻きたばこ(シガレット)は、刻んだたばこ葉を紙で巻いた使い捨ての製品です。
南米の葉巻がルーツで、19世紀に機械化され世界に普及、タールやニコチン、一酸化炭素など多くの有害物質を含み、がんや生活習慣病の原因となり、受動喫煙も問題視されています。
- 構成要素
たばこ葉、巻紙、フィルター(セルロースアセテート製、活性炭入りも)、接着剤などで構成されます。 - 手軽さ
喫煙器具が不要で、火をつければすぐに吸える手軽さが普及の要因です。 - 有害性
高温で燃焼するため、6,000種以上の化学物質が発生し、そのうち約100種が発がん性物質とされ、健康への影響が深刻です。
電子タバコ(VAPEタイプ)
リキッド(液体)を電気で加熱し、ニコチンを含まない蒸気を吸うタイプです。
タールや一酸化炭素が発生しないため、紙巻きタバコに比べると体への負担は少ないといわれます。
- タバコ葉不使用
紙巻きタバコと異なりタバコ葉を燃やさないため、灰が出ず、火も使いません。 - 蒸気を吸引
リキッド(香料、グリセリンなど)を加熱して発生する蒸気(ベイパー)を吸い込みます。 - ニコチン・タールを含まない
日本国内で流通する製品は、ニコチンを含まないリキッドが主流です。 - ニオイが少ない
服や髪にニオイがつきにくく、副流煙も少ないため周囲への配慮がしやすいです。 - コストパフォーマンス
ランニングコストを抑えやすく、禁煙・減煙の手段としても利用されます。
葉巻(シガー)
紙巻きタバコに似ていますが、葉巻の特徴はこんな感じです。
- 構成
フィラー(中身の葉)、バインダー(中巻葉)、ラッパー(外側の巻葉)という3層構造で、すべてタバコ葉でできています。
紙巻きタバコのような紙は使わず、タバコ葉そのもので巻かれています。 - 吸い方(喫煙方法)
煙を肺まで吸い込まず、口の中で含み、香りや風味を味わいます(「ふかす」という表現が使われます)。
無煙タバコ(かみタバコ・嗅ぎタバコ)
無煙タバコは、火を使わず煙や灰が出ないのが最大の特徴で、タバコ葉を口や鼻の粘膜から直接摂取します。
主にスヌース(口に挟むポーションタイプ)や嗅ぎタバコ、ガムタバコ(噛みたばこ)などがあります
- 煙・灰が出ない
火を使わず燃焼させないため、煙や灰が発生しません。 - 場所を選ばず楽しめる
喫煙所がなくても、公共の場所や移動中など、さまざまな場面で利用可能です。 - ニオイが少ない
服や髪にニオイがつきにくく、周囲の人のニオイへの不快感も軽減されます。 - 副流煙の心配がない
副流煙が発生しないため、子どもやペットがいる環境でも使用しやすいです。
シーシャ(水タバコ)
中東発祥の喫煙スタイルで、近年日本でも人気が高まっているのが「シーシャ(水タバコ)」です。
水パイプで煙をろ過して冷やすことで「まろやかな味わい」と「豊富なフレーバー」を楽しめるようにしています。
また、「長時間吸える」ことと、「リラックスした空間」で「コミュニケーションを深める場」となっているのも人気な理由の1つです。
- 長時間喫煙とコミュニケーション
1回の喫煙で1時間程度(長い場合は3時間ほど)楽しめ、ゆっくりと時間を過ごす人が多いです。 - 健康リスクと注意点
ニコチンやタールが含まれる「製造たばこ」であり、紙巻きたばこと同様に健康リスクがあります。
特に炭火を使うため、一酸化炭素中毒になる可能性があり、体調に異変を感じたら中止が必要です。



どのタイプにも共通して言えるのは、“完全に安全なタバコは存在しない”ということです。
次はタバコの成分について知っていきましょう。
タバコの成分


代表的な有害物質
タバコの煙には約4000種類の化学物質が含まれ、そのうち200種類以上が有害物質、約70種類が発がん性物質とされています。
代表的な成分として、ニコチン(依存性物質)、タール(発がん物質)、一酸化炭素(酸素運搬を妨げる)が挙げられます。
ニコチン
タバコの主要成分であるニコチンは、強い依存性と毒性を持つアルカロイド(植物性アルカロイド)です。
喫煙によって吸い込まれたニコチンは、数秒で脳に到達しドーパミンの分泌を促します。これにより「リラックス感」や「集中力向上」を感じますが、同時に依存が形成されます。
時間が経つと逆にイライラや不安が強くなり、また吸いたくなるという“悪循環”を作ります。
- 強力な依存性
脳の報酬系に作用し、一時的な心地よさを与えることで強い薬物依存を引き起こします。 - 速やかな吸収
肺から吸収され、わずか6〜7秒で脳に到達します。 - 血管への影響
末梢血管を収縮させ、血圧と心拍数を上昇させます。 - 毒性
猛毒であり、大量摂取は死に至ることもあります(ゴキブリの殺虫剤の成分でもあります)。 - 時間経過による体内動態
血液中の半減期は約30分で、速やかに代謝されます。
タール
タバコのタールとは、煙の一酸化炭素やガス成分を除いた粒子状成分の総称で、「ヤニ」とも呼ばれます。
フィルターや歯を茶色く変色させ、多数の有害物質や発がん性物質を含んでいます。
- 成分
ベンゾ[a]ピレン、芳香族アミン類、ニトロソアミン類など、多くの発がん性物質が含まれています。 - 役割
粘着性があり、ニコチンなどの有害物質を肺や気道に付着させ、長期的に健康被害を引き起こします。 - 蓄積性
少量でも喫煙を続けると肺に蓄積し、肺がんの主な原因となります(肺がんの90%はタバコが原因とされる)。 - 可視化
歯や部屋の壁紙を黄ばませる「ヤニ」の正体であり、タバコの臭いの元です。
一酸化炭素
車の排気ガスにも含まれる有害ガスです。
一酸化炭素は血液中の酸素を運ぶ力を妨げるため、慢性的な酸欠状態を引き起こします。
血管もきずつけてしまいます。
その結果、動脈硬化や心筋梗塞などのリスクが上昇し、持久力や集中力の低下にもつながります。
- 発生源
タバコの不完全燃焼によって発生し、煙に1~3%含まれます。 - 体内での影響
一酸化炭素は酸素の約250倍もヘモグロビンと結合しやすく、酸素の代わりに結合して「横取り」します。
これにより、全身が酸欠状態(低酸素状態)になります。 - 酸素不足により起こること
持久力や作業能率、集中力を低下させます。
心臓や脳への酸素供給が不足し、心筋梗塞・脳梗塞のリスクを高めます。 - 時間経過による体内動態
体内に入った一酸化炭素は、約3~5時間で半分程度に減少します。
この他に、ヒ素やダイオキシン、カドミウムなど、多数の有害物質が含まれています。



今度は健康への影響を詳しく見ていきましょう。
健康への影響


自分への影響
喫煙による影響はものすごくあり、短期・中期だけでもこのような症状があります。
味覚・嗅覚の低下、口臭の悪化、食欲の低下、せき・たん・息切れ、脳の血流減少、運動能力の低下
心臓への負担、首や肩のこり、肌荒れ
このようにすぐ現れる症状もあれば、長期間喫煙を続けることによる影響もあります。
がん(喉頭、食道、肺、肝臓、胃、すい臓、ぼうこう)
脳卒中、歯周病、心臓病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
周りへの影響
タバコを吸う人に悪影響が出るのはイメージしやすいですが、
実は周りにいる人の方が悪影響になる可能性があります。
主流煙と副流煙
主流煙は喫煙者がフィルターを通して直接吸い込む煙、副流煙は火のついたタバコの先端から立ち上る煙を指します。
主流煙と副流煙の比較
| 項目 | 主流煙 | 副流煙 |
|---|---|---|
| 発生源 | 喫煙者が吸い込む煙(吸い口から) | タバコの先端から立ち上る煙 |
| 燃焼温度 | 高温 | 低温 |
| フィルター | 通過する | 通過しない |
| 有害物質 | 含むが、濃度は調整 | ニコチン、タールやガス成分が主流煙より高濃度 |
| 健康影響 | 喫煙者自身への健康被害 | 周囲の人への健康被害 |
| ニコチン | タール | 一酸化炭素 | |
| 主流煙 | 0.46mg | 10.2mg | 31.4mg |
| 副流煙 | 1.27mg | 34.5mg | 148mg |
火がついた部分から立ち上る「副流煙」は燃焼温度が低くフィルターを通らないため、有害物質の濃度が高いのが理由です。
受動喫煙
受動喫煙とは、本人が吸っていなくても他人のたばこの煙(副流煙や呼出煙)を吸わされてしまうことです。



喫煙室の設置、喫煙・禁煙の標識提示など、各自治体や施設での対策しているところが増えていますね。
金銭的な影響


タバコはお金の面から見ても大きな影響が。
1箱500円のタバコを1日1箱吸う人と2箱吸う人で仮定するとこんな感じです。
| 時間 | 1ヶ月 | 1年 | 5年 | 10年 |
|---|---|---|---|---|
| 1日1箱 | 15,000円 | 180,000円 | 900,000円 | 1,800,000円 |
| 1日2箱 | 30,000円 | 360,000円 | 1,800,000円 | 3,600,000円 |
1年、10年単位になってくると、かなり大きな出費になるのが分かりますね。



私的には、「家族や自分へ他の使い方で投資する方がいいな~」
と、思っています(^^)
まとめ
世の中の大体のモノ・コトには「この視点から見たら良いけど、この視点から見たら良くないなぁ」
という風に、視る側面によってメリット・デメリットがあります。
ただ!タバコに関しては「百害あって一利なし」です!
自分や大切な人の体を大切にする第一歩として、今日の内容が参考になったら嬉しいです(^^)



お酒が好きな方は、こちらの記事も参考にされてください。


最後までお読みいただき、ありがとうございました!


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